価値観
信念と倫理
Medici Project の根幹となる原則。両者の関係を支える、変わらない価値観をお伝えします。

表現の自由
パトロン企業も運営局も、芸術家の表現、思想、作風、私生活に関与しません。
干渉しないこと
- 作品の内容や主題については、一切の指示・要求はしません
- 政治的、宗教的思想に対する干渉はありません
- 個人的な生活に対し、評価や条件を課しません
- 社会的評価や批判については、責任を共有しません
私たちが支援するのは「作品」ではなく「人」です。芸術家のアイデンティティと創作の自主性を尊重することが、本当の文化支援です。
信頼と透明性
運営局は、すべてのステークホルダーに対して透明性を保持します。
情報公開
- • パトロン企業一覧を公開
- • 所属芸術家情報を公開
- • 契約の基本条件を公表
- • 支援額は秘密を保持
監査体制
- • 資金管理の独立監査
- • 定期的なレポート公開
- • 利益相反の回避
- • 中立性の維持
パートナーシップの原則
対等の関係
芸術家とパトロン企業は、金銭の授受ではなく、文化的価値を共有する対等なパートナー。上下関係ではなく、相互を尊重する関係を構築します。
対話の性質——「静かな侵食」を防ぐために
年1回以上のミーティングを通じ、相互理解を深めます。ただし、この対話には明確な境界があります。
- 対話は相互理解の場であり、制作への示唆・要望の場ではありません
- 企業が作品の内容・テーマ・方向性について意見を述べることは、契約上認められていません
- 「企業に見せやすい作品」への無意識の誘導が生まれないよう、運営局がミーティングの進行を担います
長期にわたる人間関係の中で、意図せず制作の方向性が影響を受けるリスクは存在します。Medici Projectはこのリスクを認識した上で、構造的にそれを防ぐ仕組みを設けています。
既存の活動との関係
ギャラリー・美術館との関係
Medici Projectはギャラリー代理(レプレゼンテーション)ではありません。既存のギャラリー契約、美術館との関係、キュレーターとのネットワークとは独立した支援契約です。
- 芸術家の展示・販売・表現活動はすべて自由であり、パトロン関係による制限はありません
- パトロン企業名の公開・非公開は、芸術家自身が選択できます
- パトロンシップは「企業のお抱え」ではなく、芸術家の独立性を支える経済基盤です
協賛と文脈管理
芸術家にとって「どの企業の名前と並ぶか」は、作品の読まれ方を左右する重要な問題です。Medici Projectはこの「文脈管理」の重要性を理解しています。
- 展示会等への協賛は、すべて芸術家の同意を前提とします
- 優先協賛の協議は可能ですが、芸術家が拒否した場合は非排他的な協賛となります
- 芸術家の展示が特定企業の「専有物」になることは、契約上許容されません
責任の範囲
表現への不干渉=企業の免責
干渉しない=干渉できない。ゆえに芸術家の表現に起因する社会的評価や批判に対して、パトロン企業が責任を負うことはありません。不干渉の原則が、企業をも守る仕組みです。
例外:明確な犯罪行為など、プロジェクト自体の存続に重大な影響を与える場合のみ、契約停止・解除を検討します。
芸術家の責任範囲
支援を受けることによって、創作活動の自主性を失ってはいけません。支援はあくまで、創作を「可能にする」ためのものです。
選定の倫理
重視すること
- 継続的な創作活動の実績
- 支援を創作活動に活かす意志
- 人格と誠実さ
評価しないこと
- 作風の一貫性や完成度
- 表現内容の分かりやすさ
- 自己PRや言語化の能力
- 社交性や発信力
- 市場での評判や知名度